おれさまラボの実験ノート

実際に手を動かして理解を深めるブログ。

分散システムの透過性

分散システムの透過性とは、システムを利用するユーザーからはリソースやプロセスを隠蔽することで、ユーザーにはあたかも単一のシステムであるかのように認識させるシステム特性のことです。

たとえば、いわゆるWeb(World Wide Web)は分散型の文書管理システムであり、ユーザーはHTML文書が世界のどこのサーバ上にあるのか意識する必要はありません。また、DNSも分散型のレコード管理システムであり、世界中に点在するどこのサーバからIPアドレスを得たのか、ユーザーは知る必要がありません。

このような透過性にはいくつかの区分が存在するので、それを一覧表化してみました。

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Amazon を冠するサービスと AWS を冠するサービスの違い

はじめに

AWS には多種多様なサービスがありますが、そのサービス名には "Amazon" を冠したものと "AWS" を冠したものがあることはご存知でしょうか?

たとえば S3 は Amazon S3 ですし、Transit GatewayAWS Transit Gateway です。

自分はどうしてこの差があるのか長年疑問に思っていたのですが、今日ついに答えにたどりつくことができたのでメモを残しておきます。

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要請の程度を示すために用いるキーワード

はじめに

しばらく前の話ですが仕事をしている際に、とあるベンダの資料の中でセキュリティ要求事項を MUST や SHOULD で色分けしているやり方を見かけました。

今後も使えるやり方だなと思い、パクろうと思っているのですが、言語を統一しておかないと MUST って何? SHOULD との差は?というように語弊を生みかねません。

いいやり方はないかなと探してみたところ、 RFC 2119 で MUST や SHOULD のような「要請の程度を示すために用いるキーワード(命令的語句/Imperatives)」についてベストプラクティスが規定されていることを知りました。

自分用のメモとしてまとめておきます。

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AWS AZ 間の通信速度を測定してみた

はじめに

Twitter を眺めてると AWSでアベイラビリティゾーンをまたいでのアクセスが想像以上に遅かった話 - Qiita という記事が TL に流れていました。AZ をまたぐとアプリの処理時間が3倍程度遅くなったというものです。

AWS の設計について、AWS Certified Advanced Networking Official Study Guide: Specialty Exam (Amazon Web Services, Inc.,2018, p3) を見てみると、AZ 間の通信は基本的に 2ms 以下となるよう作られているとのことです。

実際どんなもんなのか、簡単な実験を行ってみました。

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