ルータは「セグメントを分けるもの」ですが、eth0/0とeth0/1に同じセグメントのIPを割り当てようとするとどうなるのか、Ciscoルータ(c3600)で試してみました。
#1で構築した仮想検証環境でとりあえず遊んでみます。
参考:インフラ実験室#1 検証環境を整える - フルスタックエンジニアを目指して
今回はしょうもない内容ですが、eth0/0とeth0/1に同じセグメントのIPを割り当てようとするとどうなるのかを試してみました。
検証環境のルータ環境は以下の通り。
R1#show ver
Cisco IOS Software, 3600 Software (C3640-JK9O3S-M), Version 12.4(16a), RELEASE SOFTWARE (fc2)
~~以下略~~
では早速やってみましょう。
グローバルコンフィグレーションモード
でeth0/0にIPアドレスを振ります。ここでは、192.168.100.10/24を振っています。
では、eth0/1に同セグメントの192.168.100.20/24を割り当てようとするとどうなるでしょうか。
「eth0/0とセグメントが重複している」と怒られました。
R1(config-if)#ip address 192.168.100.20 255.255.255.0
% 192.168.100.0 overlaps with Ethernet0/0
そのままの状態で、インターフェース起動しようとすると、こちらも「eth0/0とセグメントが重複している」と怒られ、「eth0/1でのIPアドレス割り当てが不正である」となり、起動できませんでした。
R1(config-if)#no shutdown
% 192.168.100.0 overlaps with Ethernet0/0
Ethernet0/1: incorrect IP address assignment
ま、実は今回こんな話を書いたのも設定流し込んだ時に失敗してると気づいたからなんですが。。。
きちんと忠告してくれますが、設定には十分気を付けましょう。
追記(2020/05/17)
このようなIPアドレスの重複が検出できるのはGARP(Gratuitous ARP)という仕組みがあるからです。NW機器でも、Linuxでも、Windowsでも、GARPを使って重複アドレスの検出を行っています。