はじめに
Vivaldi は独自機能を多数兼ね備えつつ、UI も美しい、またカスタマイズ性が高い Web ブラウザです。2016 年に安定版がリリースされました。個人的には 3 年ほど前から使い始めたのですが、大変使いやすくおすすめの Web ブラウザです。
そんな Vivaldi の Version 3.0 がリリースされたので、これを機に Vivaldi の使い方を簡単に紹介していこうと思います。
Vivaldi とは
2016 年に安定版がリリースされた Chromium ベースのブラウザです。Chromium ベースなので、Google Chrome で使える拡張機能はそのまま使えます。
特徴としてはとにかくカスタマイズ性が高いです。テーマやショートカットキーはもちろん、マウスジェスチャ、メニューバーの位置など「俺はこうがいいんだ!」と思う部分はだいたい自分好みに変更できます。
また、アドブロック機能(トラッカーブロック、広告ブロック)がブラウザネイティブに搭載されているところも特徴です。
もちろん(?)、無料です。
便利な機能の紹介
他のブラウザでは見られない便利機能もいくつかあるので紹介します。
拡張機能
先にも書きましたが、Google Chrome で使える拡張機能はそのまま使えます。Chrome ユーザーは多いと思うので、乗り換えコストが低い点もおすすめできます。
タブ関連機能
Vicaldi はとにかくタブ関連の機能が充実しています。
- タブの位置
- タブタイリング
- タブのプレビュー
- タブの選択
- タブスタック
- タブの休止
タブの位置
カスタマイズ性に優れた Vivaldi ではもちろんタブの位置を自由に選ぶことができます。上下左右、どこでも OK です。
タブのプレビュー
タブにカーソルを合わせるとそのタブで表示している内容をプレビューしてくれます。個人的には Sleipnir を思い出します。
タブの選択
Ctrl を押しながら選択したいタブをクリックすると複数タブを選択できます。Shift を押しながら選択したいタブのはじめと終わりをクリックすると範囲選択で複数タブを選択できます。一気にタブを閉じたい場合や、この跡紹介するタブタイリング、タブのスタックをしたい場合に便利です。
タブタイリング
タブは上下左右に表示するだけではありません。Vivaldi ではメインウィンドウ内に複数サイトを表示できます。たとえば次の画像はタブを 3 つ表示させた様子です。それぞれのペインはサイズを自由に変更できます。
タブタイリングは、表示させたいタブを複数選択した上で、画面右下から切り替えられます。左右分割、上下分割、上下左右四分割が選べます。
恐らく数に制限はないので、たくさん開きたい人の要求にも応えられます。
個人的にはひとつの画面に Weblio辞書、ひとつの画面に DeepL 翻訳、ひとつの画面に英語記事を表示させて読むといった使いかたをしています。メモしたいことが出てきたら、このあと紹介するパネル機能から Google Keep や Simplenote を呼び出してメモをとります。便利です。
タブのスタック
タブのスタックはその名の通り、タブをスタックできる機能です。次の画像をみてもらえればわかると思いますが、ひとつのタブの中に 3 のサイトが表示されています。このように自由にタブをスタックできるので、タブをたくさん開きすぎても整理していけるというわけです。
タブの休止
タブは開けば開くほどメモリを食います。タブの休止を使えば、タブは残したまま休止状態に入ってくれます。これにより、無駄なメモリ消費を抑えつつ、タブはたくさん開くという夢が叶います。再びタブをアクティブにする(選択する)とサイトが再読み込みされます。
パネル機能
パネルはお気に入りの機能をウィンドウ内に呼び出すことができる機能です。次の画像の右側からニョッキっとでてくる部分がパネルです。サイズはお好みのサイズに変えられます。
個人的にはこれがあるから Vivaldi を使うと言っても過言ではないほどの便利機能です。
パネルの位置は右か左かを選択できます。
パネルのオーバーレイ表示を有効にすればメインウィンドウをグニョンとせずに表示させられますのでここはお好みでどうぞ。
ちなみに豆知識ですが、画面左下のボタンでパネルを隠す/開くを行えます。また Ctrl を押しながら画面左下のボタンを押下するとオーバーレイ表示と通常表示を切り替えることができます。
デフォルトで以下の 5 つがパネルに登録されています。
- ブックマーク
- ダウンロード
- メモ
- 履歴
- ウィンドウ(ウィンドウやタブを一覧表示する機能)
これらは別に便利でもなんでも無いのですが、パネルにはお気に入りの Web サイトを登録できます。わたしの場合は、以下 Web アプリケーションをパネルに登録しています。
- Simplenote
- Google Keep
- Todoist
- DeepL 翻訳
メモツールや後で読むサービス、ToDo、翻訳というよく使う Web サービスをここに登録しておくと、タブを切り替える必要がないのでサクサク作業がすすみます。わたしの場合は特にメモ魔なので、調べ物しつつ Simplenote や Google Keep をパネルで開いてメモを取るという使い方をしています。
最近の Web サイトはレスポンシブルデザインに対応しているものが多いので、細いパネルでもスマホビューで表示してくれるので結構見やすいです。
たとえば、集中できないのでやめてしまいましたが、Twitter を登録しておくのもおすすめです。メインウィンドウで Web ブラウジングしつつ、Twitter の TL をコンパクトに眺めることができます。
ブラウザ上で何でもやってしまうタイプの人には本当におすすめの機能なので、ぜひ使ってみてください。
クラウド同期
Vivaldi アカウントの作成は必要ですが、ブックマークやパスワードなどの情報をクラウド同期することができます。複数端末を使っている場合、ブックマークやパスワードの同期が取れてなくてヤキモキすることがあるのですが、Vivaldi ならストレスフリーです。
パスワード保存
たまーっにある「あのサイトのパスワードなんだっけ」を解決するのがパスワード保存機能です。他のブラウザでもよくある仕組みですが、Vivaldi は保存したパスワードが何なのかを表示できる点が優れています。なお、セキュリティにも配慮されており、パスワードを表示するには OS のログインパスワードが必要となります。
スクリーンショット
地味に便利なスクリーンショット機能です。ページ全体 or 選択範囲のスクリーンショットをブラウザだけで撮ることができます。また、PNG/JPEG の場合は自動的に指定された保存フォルダ(設定で変更できます)へそれぞれの形式で保存されます。クリップボードに送ることもできます。
時計
Version 3 で追加になった地味~に便利な機能、時計です。タイマーやアラーム機能もついていて、ポモドーロタイマーを使えたりもします。画面右下の時計表示自体は正直いらない(OS の時計みる習慣がついている)のですが、タイマーやアラームは勉強してるときなんかにあると便利な機能です。
ショートカットキー
ありすぎて書ききれないので載せませんが、ショートカットキーはめちゃくちゃ豊富です。ぜひ。
おわりに
この他にもここでは到底語り尽くせないほどさまざまな機能が Vivaldi には搭載されています。リーダービューやアドブロックなど、最近のブラウザに搭載されているような機能で無いものは無いんじゃないかというくらい機能が豊富です。どれも痒いところに手が届く感じで非常によろしいです。
これが無料で、クロスプラットフォーム(Windows、Mac、Linux)で、最近は Android でも使えます。クラウド同期機能のおかげで端末を問わず同環境で作業できるというのは本当にストレスフリーなのでぜひ体験してみてください。
あとはパネル機能。本当に最高です。もうこれがないと生きられない体です。
Vivaldi はまだまだ普及率が低くて残念なのと同時に、使ってないみんなは損してると本気で思います。せっかくこの記事を読んでくださった皆様は騙されたと思って一度使ってみてくださいね!
※ Vivaldi の回し者ではありません。
以上