おれさまラボ

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岡田斗司夫が考えるサイコパスの定義

はじめに

最近、岡田斗司夫氏の動画を You Tube でよく見ています。とある切り抜き動画で「サイコパスとは何か」が説明されていたのですが、個人的には腑に落ちた部分があるのでメモとして残しておきます。

メモ

サイコパスとは

  • サイコパスとは「脳の機能障害」であり、その症状として「社会性の欠如」がある。
  • なので「サイコパス = 殺人鬼」1というイメージは誤りであり、「サイコパス = 目的のためには手段を選ばない人間」が正しい分類と言える。
  • 目的達成のためには手段を選ばないので、ときには非人間的と思われる行動をとってしまう。

サイコパスの出現率

  • サイコパスは全人口の 1 % 程度存在すると言われる。
  • 医者・経営者・政治家などのいわゆる社会的成功者のカテゴリ内ではサイコパスの割合が 5 % 程度まで増える。
  • 重犯罪者のカテゴリ内では 10 ~ 17 % 程度まで増える。

「頭がいい」とは

  • 頭がいい = 無限ともいえる世の中の事象を有限要素に分解する能力が高いこと。
  • つまり、抽象的な部分をできる限り排除して、言語化可能な有限要素に分解・整理・処理する能力が高い人は「頭がいい」と言える。

サイコパスの「頭の良さ」

  • 算数はサイコパスが得意とする領域のひとつ。
  • たとえばリンゴとミカンがひとつずつあるとして、普通の人からすると「リンゴが 1 個」と「ミカンが 1 個」という事実でしかない。
  • つまり「周りの状況全部を考える」のが一般人。
  • サイコパスからすると 1 + 1 = 2 という事実になる。
  • つまりリンゴであろうとミカンであろうと、個数を数える目的からすればどうでもよく、そこには 2 個のモノ(果物)があるという一般人よりも上位カテゴリでものごとを捉える傾向にあるらしい。
  • なので、サイコパスは「大事なことを見極める」能力が高く、そこに関わる「些末な事象」をさっさと切り捨てることができる人と考えて良い。

個人的見解

個人的な見解ですが、仕事をする中で優秀だなぁと思う人は「カテゴライズする能力が高い」と思っています。ひとつひとつの「具体的事象」はもちろん大事なのですが、それを漏れなくダブりなく分類(MECE)して、上位カテゴリで捉えることができる人というのは貴重な人材です。

別に仕事が優秀な人が "サイコパス" であるとは言いませんが、サイコパスの「頭の良さ」に通ずる部分があるのではないかなと感じました。

科学の世界で法則を見つけたり、動物や植物を分類したり、自然言語の文法を整理したりすることも、同じように「上位カテゴリで捉える」やり方です。

具体を抽象化して捉えれば「扱いやすく」「思考しやすく」なるため、結果としてゴールに近づきやすくなる = 頭が良く見えるというものなのかなと思いました。

以上


  1. 殺人鬼に対する呼称としてはシリアルキラーserial killer)が適している。