はじめに
アジア最大級の通信会社であるシンガポールテレコム(Singtel)が、「企業がSDNを必要とする5つの理由」と題したインフォグラフィックを公開していたので、内容を見てみました。
企業がSDNを必要とする5つの理由
Singtel によれば、企業がSDNを必要とする理由は以下の5つだそうです。んー?
- 組織全体の可視性
- 集中管理されたポータル
- 迅速なリモート管理
- ハードウェアのメンテナンスを削減
- イノベーションを活性化
1. 組織全体の可視性
ネットワークを仮想化することで、以下を得ることができるとのことです。タイトルと内容がいまいちあってないのは日本語がおかしいせいなのかしら。
2. 集中管理されたポータル
夢のようなお話です。
- 管理ポータル上ですべてのネットワーク管理を実行可能
- 大幅な変更も効果的に実装可能
- 不注意による人為的ミスを削減
- IT部門がインフラの他の分野に注意を向けられるようになる
3. 迅速なリモート管理
これは確かにそうだなと。すべてがクラウドから管理できるのであれば便利。ただし、SDN のメリットを語っているだけなので、SASE 的なクラウドとは一言も言っていないのでどういう思いで書いているのか、真意は不明。
- インフラへの物理的アクセスなしに、すべてのネットワークを管理
- 遠隔操作で複数のネットワークデバイスを素早く設定
4. ハードウェアのメンテナンスを削減
やはり、SDN が何を指しているのかがわからない。Software-defined Network だったとしても、オンプレミスに構築するならハードウェアの調達もライセンスの管理も必須。
- ITスタッフの手間を省き、他の業務に集中できるようになります。
- ハードウェアの調達サイクルと、ソフトウェアのライセンス期限切れを完全になくすことができます。
- コスト削減のため、すでにあるハードウェアを別の用途に使い、ライフスパンを伸ばすことができます。
5. イノベーションを活性化
これも SDN ならではの特色とは言い切れないので、歯切れが悪いなと思う。
- ポリシーベースルーティング、ネットワークオーケストレーション、統合セキュリティなど、より高度な機能を利用することが可能
- ネットワークトラフィックやアプリケーション間の相互作用への総合的な可視性
- 次世代ネットワークサービスデプロイのための自動データ収集
おわりに
ネットワークベンダって、仮想化やクラウド化という言葉に振り回されて、本質を捉えられていないなーって思うことが多いので、どこのベンダも頑張ってほしいものです。
以上